こんにちは!プライベートクリニック高田馬場です!
今回は『そもそも脱毛とは?』についての解説です。
エステであっても医療であっても、脱毛を受ける上で無視できない存在である毛周期。
脱毛サロン・脱毛クリニックのホームページなどに「毛周期に合わせて脱毛を行います」などの文言をよく見かけますよね?
しかし「そもそも毛周期とは何なのか」「なぜ毛周期に合わせて脱毛する必要があるのか」という疑問は多く正しい知識を持っている方は少ないのではないでしょうか?
Ⅰ:毛の構造とは?
毛の構造から説明していきます!
全ての毛は図のようになっており、毛乳頭で作られた毛は上へと押し出されながら成熟し、一本の毛として成長します。
毛を作る部分を毛包といいます。毛を無理やり引き抜いたとしても、毛包が生きていれば再度、毛は作られていくのです!要するに毛包が、「毛の生産工場」といえます!
頭髪や脇・VIOなどの毛の濃い部分では、一つの毛穴から複数本(2〜4本)の毛が生えることもあり、その複数の毛をまとめて毛包単位といいます。
Ⅱ:毛周期とは??
「毛周期」というワードを脱毛に関する記事やクリニックのサイトなどで見かけたことはありませんか?
脱毛に関して絶対に無視できないものなのです!これを無視してしまうと効果的に脱毛が行えなくなり、無駄な費用がかかってしまったり回数を重ねなくてはいけません。
毛周期とは体に生えている毛全てに適応しており、「成長期→退行期→休止期」の4段階サイクルを繰り返す、毛の生え変わる周期のことを指します。
1つのサイクルで全体の15〜20%のサイクルで繰り返されています。
引っ張ってもいないのに、髪の毛やまつげが自然と抜け落ちるのは、成長期を終えた毛が休止期に入るためなのです!
成長期:毛をどんどん生産している時期です。毛母細胞の分裂が始まり皮膚の中でも毛の成長が始まります。
退行期:毛の生産をやめてだんだん休止期に移行する時期です。毛母細胞が活発に分裂を始めて毛がより成長し、皮膚表面に出てきている状態です。また、毛の成長が止まり抜け落ちるまでの状態です。
休止期:毛を生産しないで「止まって」いる状態です。毛が抜け落ちて次に毛の成長を始めるまでの状態です。
毛の部位によって、休止期と成長期の期間が異なります。成長期の長い頭髪やヒゲは長く伸ばすことができますが、成長期の短い毛は長く伸びることは有りません。休止期の長い毛は、反応する毛が少ないために脱毛するのに回数がかかることになります!
医療レーザー脱毛はムダ毛に含まれる黒い色素(メラニン)に反応する仕組みのため、毛を再生する元である毛乳頭を破壊します!
退行期・休止期の毛は成長期の毛と比べて「メラニン色素」が薄いのです。また成長期と違って毛と毛乳頭が根深く繋がっていないため離れています。
簡単にいうと退行期・休止期は医療レーザー脱毛が反応できない条件が揃っている状態です。そのため脱毛を受けても、ムダ毛を再生する元となる毛乳頭を破壊できないため、脱毛効果を得られないのです。
たとえば頭髪であれば2~6年は成長を続けた後、休止期に入り毛が抜け落ちます。そして3~4か月の休止期を終えると再び毛が生える…を繰り返します。
頭髪や陰毛にように毛が濃く、長く伸びる毛ほど毛周期のサイクルが長いです。
Ⅲ:毛周期に合わせた脱毛はできるの??
毛周期は部位やそれぞれの1本1本の毛によって異なるため、すべての毛が成長期に入ったタイミングで脱毛するのは不可能です・・・
しかし「成長期の毛がもっとも多いタイミング」なら狙えます!
脱毛1回につき成長期を迎えている体毛の割合は最大で15~20%ほどです。そのため、医療レーザーを照射する場合、2~3か月に1回ペースで脱毛すると、成長期のムダ毛がもっとも多いタイミングで脱毛可能なのです!!
ただ毛周期がずれることも時折生じます。
その原因としては
①毛抜きによる自己処理
毛抜きでムダ毛を毛根ごと引き抜くと、毛周期が大きく乱れ脱毛効果が下がってしまいます。自己処理が必要な時は電気シェーバーや肌に優しいシェーバーを使って、優しく剃ってください!
②ホルモンバランスの乱れ
ストレス、睡眠不足、暴飲暴食などで生活習慣が乱れると、ホルモンバランスが崩れるため毛周期にも影響が出来ることがあります。毛周期に合わせて脱毛に通っても、毛周期が乱れていては思ったような効果が得られない可能性があります。そのため、コロナ禍でもあり、仕事や人間関係などストレスを抱えやすいですが、脱毛効果を落とさないためにもなるべく規則正しい生活習慣を心がけましょう!
〈最後に・・・〉
少し医学的な話もありましたが、脱毛が一定の期間を置かないと施術効果がないことや各部位によっての毛の生え方や周期の違いについて少しでもみなさんの知識になればと思います!
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